今世紀末は秋田が大阪並みの暑さ 東大教授「命運握るのは今の大人」

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水戸部六美、竹石涼子
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 猛暑が厳しくなる中、子どもの夏の外遊びの機会が奪われつつある。地球温暖化の影響で、熱中症のリスクはさらに大きくなる。子どもたちを守りつつ、遊びを確保するにはどうしたらよいのか。

 総務省消防庁の発表によると、2021年8月の熱中症による救急搬送者で、生後28日以上7歳未満の乳幼児が占める割合は0・5%と高くはない。

 ただ、子どもは汗腺などの体温調節機能が未発達なうえ、体重あたりの体表面積が大人より大きく、炎天下は体の深部体温が上がりやすい。また身長が低く地面からの照り返しの影響も受けやすい。環境省の熱中症環境保健マニュアル2022によると、死亡事故は乳幼児の中で0歳と1歳が多い。ひとりでは行動ができず、自分で症状を訴えられないため、こまめな水分補給や休憩など、周囲の大人が熱中症に気を付ける必要がある。

 とはいえ、夏の屋外遊びは子どもの成長にも大切だ。お茶の水女子大特任教授の宮里暁美さん(保育学)は「豊かな感受性が育まれる乳幼児期のこどもたちにとって、夏は知的好奇心や観察力を養い、学びにつながる大事な季節」と話す。

 夏は野菜が実り、カブトムシやセミが成虫になる。水の気持ちよさ、虫の声など、全身を使い、五感で感じられる季節でもある。

 「幼児期は知ることより感じることが大事、と言われる。夏の遊びのなかでも、水遊びは開放的で、喜びに近い活動だ」と宮里さん。場所や時間を選びつつ、「気候が変わっても、『夏』を存分に味わわせてあげたい」という。

 北海道大准教授の川田学さん(発達心理学)は「乳幼児期は体温調節機能や脳の神経発達でも大きな成長をみせる時期だけに、一日中冷房の部屋にいるのも良くない」と話す。安全が確保できる時間や場所を見つけて「30分でも1時間でも外に出て、暑さに慣れるのも必要なことだ」という。屋外の遊びが難しくなるなか、「夏を楽しむ別の方法がないか、大人の遊び心が試されている」と話す。

室内でも五感で夏を楽しむ方法

 室内で花をすりつぶして色水…

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