スマホにもう1回線 デュアルSIM、KDDI通信障害で注目高まる
KDDIの大規模な通信障害を受けて、1台のスマートフォンで二つの回線を使い分ける手法が注目されている。「デュアルSIM(シム)」と呼ばれ、電話番号などを記録した「SIMカード」を2枚使う。
2日未明に起きた障害で、auやサブブランド「UQモバイル」などの携帯がつながりにくくなった。ネットの検索動向を示すグーグルトレンドによると、2日未明以降「デュアルSIM」などの検索数が増えていた。復旧まで時間がかかるなか、通信を確保する「代替手段」として期待されていたようだ。
携帯電話などを使う場合は、契約情報を記録したカードを端末に挿す必要がある。デュアルSIMは、1台に2枚のカードを挿すことで二つの回線を使える仕組みだ。KDDIの回線がつながらなくても、別の会社に切り替えられる。
2枚のカードを挿せる機種は限られているが、カードを挿さなくても契約情報を追加できる「eSIM(イーシム)」と呼ばれる機能もある。携帯電話会社のホームページなどで手続きすれば実質的に2枚目のカードを手に入れられる。近年のiPhone(アイフォーン)は対応しており、アンドロイド端末でも使える機種が出ている。
格安スマホで最大手のインターネットイニシアティブ(IIJ)では2日、eSIMの申込件数が前月の1日あたり平均の約8倍に急増した。同社のeSIMはデータ通信のみの対応だが、3日以降も同5倍のペースで推移している。料金割引のキャンペーンをしていたことも追い風となった。
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