ネット空間を主戦場に活動する異色の自民党参院議員・山田太郎氏。アニメやゲームの「表現の自由」を主要な政策に掲げ、2019年の参院選では、自民党の比例候補2位となる54万票を獲得した。ネット上の力をリアルな得票につなげる山田氏流の戦略を聞いてみた。
やまだ・たろう
アニメやゲームの「表現の自由」を主要な政策に掲げ、特定の団体の支援を受けずにネット中心の選挙活動を展開している。経営コンサルティング会社社長などを経て、10年参院選にみんなの党から比例代表で立候補し、約3万票で落選。12年12月に繰り上げ当選し、新党改革推薦で出た16年には落選したものの、ネットを駆使して各党の多くの当選者を上回る約29万票を得た。19年には自民公認で立候補し、約54万票を集めて当選。現在、デジタル兼内閣府政務官。
――有権者にどう向き合っていますか
商売の原則と同じで、まずはお客さんに売れなきゃしょうがない。もうかるかもうからないかは二の次。売れて、少しずつ整えながら、どの部分がもうかるかを考える。政治家も同じで、まず大きな支持を得ないといけない。その上で、自分の能力や詳しい分野で成果を出していく。
政治家の言うこと「しょせん信用されない」 それなら
――具体的な取り組みは…