「なくしちゃいけない人だった」 伊東四朗がいまも惜しむ落語家

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井上秀樹
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 伊東四朗が席亭となって売れっ子落語家と高座の合間に語る落語会「ニン!ぎょう町あたし寄席」が7、9月に東京・日本橋公会堂で開かれる。それに先立ち、喜劇役者と落語とのご縁を聞いてみた。

 高校を出て働き始めてから、ストリップ劇場や歌舞伎と並行して寄席に足しげく通った。よく覚えているのは古今亭志ん生だ。「酒飲んで出てくるときがあるんです。ふらふらしてて、お弟子さんに抱えられて、『大丈夫だよ』なんて言いながら」。酔っている日に決まってしゃべった目玉の小咄(こばなし)は、自分でもしゃべれるほど聴いた。

 四代目柳亭痴楽の「恋の山手線」も聴いている。「あの巨体を、身をよじらせてしゃべる。ちゃんと座ってた印象はないですね」。日劇のショーで世話になった初代林家三平は、車に乗っても信号で止まるたびに窓を開けて「三平です。わりいね」と愛敬を振りまいたという。

 てんぷくトリオで売れ始めた…

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