オール沖縄、3千票差「薄氷」の勝利 2カ月後の知事選に危機感も

有料記事参院選2022

光墨祥吾、山中由睦、福井万穂、国吉美香
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 参院選沖縄選挙区(改選数1)は、玉城デニー知事が推す無所属現職の伊波洋一氏(70)が、岸田文雄政権が支援した自民新顔の古謝玄太氏(38)らを破り、再選を果たした。米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する玉城知事ら「オール沖縄」にとっては、9月の知事選に向けて弾みをつける結果となった。ただ、票差はわずか2888票。玉城知事側には危機感も広がる。

 10日夜、伊波氏と玉城氏は那覇市の教育福祉会館で並んで開票結果を待った。4年前の9月、玉城氏が知事選で初当選の報を聞いたのと同じ会場だ。11日午前0時ごろ当選確実が伝えられると2人はグータッチを交わし、支援者らと共に万歳三唱。カチャーシー(手踊り)を踊った。

 伊波氏は支援者に「沖縄の民意の勝利、辺野古新基地ノーという民意の勝利だ」とあいさつ。玉城氏は「オール沖縄の考え方は県民とつながった。伊波さんが今回訴えたことを今度は沖縄県政バージョンにして選挙を戦いたい」と述べ、2期目に向けて出馬を表明している知事選への意気込みを口にした。

 選挙戦では、辺野古の移設計画をめぐり、自民の古謝氏が「移設容認」を明言。対立軸が鮮明となった。2013年の仲井真弘多知事(当時)による辺野古埋め立て承認以降、県民の反発は高まり、自民が推す候補の多くは主要選挙で移設へのスタンスをあいまいにしてきた。全県1区の選挙で、移設容認を明言した自民側が「オール沖縄」に勝利したことはなく、注目が集まった。

 選挙戦で伊波氏は、埋め立て…

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    座安あきの
    (ジャーナリスト・コンサルタント)
    2022年7月13日12時15分 投稿
    【視点】

    6年前の前回選挙では10万票の大差で勝利した「オール沖縄」の伊波洋一氏が、今回は自民党新人候補に約3千票の僅差で当選。沖縄をめぐる国内の政治情勢はまた一つ、重要な転換点を迎えました。普天間基地の辺野古移設の是非をめぐって対峙してきた、いわば

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2022年7月11日9時29分 投稿
    【視点】

    「島国」で国際環境が安定すれば発展し、緊張すれば閉塞感が広がる。国際環境の安定のためとされる軍事力が「島国」ゆえに生活の隣にある。そんな沖縄は日本の縮図です。活路を見いだそうとする民意のせめぎ合いが鮮明に現れるのが、4年に一度の秋の知事選で

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