バイデン米大統領、なぜいま中東訪問? ロシアがウクライナ侵攻の中

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ワシントン=清宮涼 下司佳代子 エルサレム=高久潤 ドバイ=伊藤喜之 聞き手・清宮涼
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 バイデン米大統領が13~16日、就任後初めての中東外遊でイスラエル、パレスチナ、サウジアラビアを歴訪する。サウジ人記者殺害事件をめぐって関係が悪化したサウジの皇太子とどう向き合うのかが焦点だ。トランプ前政権が進めたアラブ諸国とイスラエルの和平機運への対応も注目される。(ワシントン=清宮涼、下司佳代子、エルサレム=高久潤、ドバイ=伊藤喜之)

 「私はムハンマド皇太子に会いに行くのではない。国際会議に出席し、彼はその一部だ」。バイデン氏は先月17日、記者団に述べ、サウジの実力者ムハンマド皇太子との面会が訪問の目的ではないと強調した。

 今月7日、ホワイトハウスは、バイデン氏がサウジのサルマン国王と会談し、ムハンマド皇太子も同席すると発表した。米サウジ間で、会談の形式をめぐって駆け引きが続いていた可能性もある。

 両者の関係が冷え込むきっかけは、2018年にトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館でサウジ人記者のジャマル・カショギ氏が殺害された事件だった。

■根強いサウジ記者殺害事件へ…

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    原田大輔
    (JOGMEC 調査課長)
    2022年7月14日16時27分 投稿
    【視点】

    バイデン大統領による中東外遊では、サウジアラビアを中心とする原油生産余力のある国々から増産の確約を取り付けられるかに注目が集まる。それは、秋に中間選挙を控え、史上最高値を付けるガソリン価格に対して、原油価格を引き下げ、鎮静化を図ろうとする有

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    パトリック・ハーラン
    (お笑い芸人・タレント)
    2022年7月15日21時16分 投稿
    【視点】

    どこにも報じられていないし、おそらく噂もされていないが、 もう一つの狙いはあるかと、僕は推測している。 石油増産を願いたく「頭を下げに行った」と言われているが、本当は・・・ トランプ大統領政権中にバーレーンやUAEとイスラエル

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