大宮武蔵野、念願の単独出場 野球経験ゼロ…一心不乱に人生初安打

仁村秀一
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 (11日、高校野球埼玉大会、市川越22―0大宮武蔵野)

 単独チームで出場できるなら――。一度は部員ゼロになった大宮武蔵野は太田和之監督の呼びかけで集まった選手11人とマネジャーが、夏の舞台をめざした。

 五回表に右安打を放った山本大夢(3年)は春まで野球経験ゼロ。プロ野球の観戦は好きで、クラスメートの津上誠太(3年)に誘われてチームに加わった。「次の人にも打席を回したい」と思って振ったバットが、「人生初」というヒットを生んだ。

 2年生エースの木戸結也は、1年以上のブランクで肩に違和感を感じ、6月中旬、医者から投球練習を止められた。本格的に再開できたのは、試合1週間前。「強いチーム相手に二回以降、少しは戦えたかな」と手応えを感じる。「ほとんど話したこともなかった先輩が一緒に出てくれて、練習を重ねて仲良くなれて、楽しかった」と感謝した。(仁村秀一)

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