奈良の世界遺産・平城宮跡 たゆまぬ探究1世紀、そして未来へ

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筒井次郎 編集委員・中村俊介
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 奈良時代の都の中心だった平城宮跡奈良市)が国の史跡に指定されて今年で100年。宮跡を発掘調査する奈良文化財研究所(奈文研)も創立70年だ。それらの記念シンポジウム「平城宮跡の過去・現在・未来」(朝日新聞社など後援)が6月25日、奈良市で開かれ、専門家らが保存や調査の来し方、行く末を語った。

 基調講演は、奈文研の研究員でもあった佐藤信(まこと)・東京大名誉教授(日本古代史)が行った。

 佐藤さんは「奈文研は考古学、建築史、文献史学など各専門を生かし、チームで調査をするのが特徴だ。地味な研究を積み重ね、古代都市の実像をこれほど明らかにした例は世界的にも珍しい」と指摘し、「平城宮跡の世界遺産登録に奈文研の調査が果たした役割は大きい」と話した。

 その後、奈文研の研究員らが講演し、朝日新聞の中村俊介編集委員も交えてパネル討論が開かれた。

 シンポジウムの内容などをもとに100年を振り返ると――。

大極殿跡、明治期に「発見」

 平城宮跡は、都が京都に移った後は田畑になり、長らく人々から忘れられていた。再び注目されたのは明治時代だった。

 その背景について、奈文研の…

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