半島を自転車通学、スタミナ無尽蔵 八幡浜工エース、シード校に接戦

三島庸孝
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 12日、高校野球愛媛大会、八幡浜工2―9松山学院

 部員11人の八幡浜工は、エース梶谷旺也投手(3年)が力投し、シード校の松山学院を相手に中盤まで接戦に持ち込んだ。

 昨秋の県大会準々決勝では0―10で六回コールド負けしていた。「対戦した中で一番すごい打線だった。甘い球を見逃してくれなかった。夏は意地を見せたい」

 身長156センチ。「小さくて左投げなので、打ちにくいと思う」。ハンディとは思っていない。持ち味は、内角に投げ込めるマウンド度胸。強い心をスタミナが支えている。

 伊方町の自宅から片道約13キロを自転車で通学してきた。佐田岬半島のアップダウンのある道のりだ。「強くなるため」に午前5時半ごろに家を出て、朝練に一番乗りした。

 朝練は、レスリング部のトレーニングに野球部が参加する。懸垂を100回したり、チームメートを肩車してダッシュしたり。強く疲れにくい体を手に入れ、「一人で投げ抜く」と覚悟して今大会に臨んだ。

 8日の初戦は146球で5失点完投。この日も普段通り登板前に「調子が上がってくる」60球ほど投げてからマウンドに上がった。

 直球とカーブを軸に、全身を大きく使って内角に投げ込み、昨秋のように序盤から失点を重ねることはなかった。五回には味方が4安打して2点を挙げ、1点差に追い上げた。

 最後は七回に4失点してコールド負けしたが、136球を投げきった。「チームとしてレベルアップした姿を見せられた。最後まで楽しく投げられた。まだ投げられます」。試合後は笑顔を見せた。(三島庸孝)