投開票6日前に送ったメールの波紋 立憲の「泥仕合」が残した深い溝

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足立優心
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 10日投開票の参院選で、立憲民主党は改選前から6議席を減らした。全国でも比較的支持が厚いとされる神奈川選挙区(改選数4+欠員1)には、2人を擁立したが、当初から共倒れの懸念があった。なんとか1人を当選させるために、打ち出した策とは――。

 開票日の6日前の4日、立憲県連に所属する一部議員にショートメールが届いた。「党の主力を水野さんに寄せ、まず確実に当選を図る」。送り主は阿部知子県連代表。党本部の方針という説明だった。

 立憲は神奈川選挙区に、共に新顔の宇宙航空研究開発機構(JAXA)参事の水野素子氏(52)と、元県議の寺崎雄介氏(50)を擁立。だが、厳しい情勢が伝えられると、共倒れを懸念した党本部は、幹部の応援を水野氏に集中させる方針を決定。阿部代表が5日、その方針を報道陣に明らかにするという奇策に出た。

 寺崎氏側の反応は早かった。「強い憤りを感じている。猛省を促したい」。翌6日、寺崎氏は選挙期間中にもかかわらず異例の記者会見を開き、陣営と共に党本部や県連の対応を批判した。寺崎氏を支援する国会議員や県議らが多数同席。「方針に到底納得も理解もできない」とする抗議文を党本部に提出したことも明らかにした。県連内の対立が決定的となったが、それ以前から火種はいくつもあった。

参院神奈川選挙区には立憲民主党から2人が立候補。しかし、投開票が近づく中で神奈川県連内が対立する事態となりました。そもそも、なぜそのような判断に至ったでしょうか。昨年秋からの経緯を詳しく振り返りました。

「2人立てようと思っています」

 昨秋の衆院選投票日から一夜…

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参院選2022

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