耳にハンディある子らを支援 鳥取市にサポートセンター開所
石川和彦
耳が聞こえなかったり、聞こえにくかったりする子どもと家族を支援するサポートセンター「きき」が鳥取市桜谷の住宅街の一角に設置され、12日、現地で開所式があった。耳にハンディのある子どもを育てたスタッフと本人がろう者のスタッフがおり、積極的な利用を呼びかけている。
将来の見通しや子育てについて相談に乗り、必要な情報を提供しようと、県が設置し、運営を県聴覚障害者協会に委託した。県によると、ろうあ団体が支援施設を運営するのは全国初。
開所式では、平井伸治知事が「(子どもたちと家族に)利用されるセンターになることを願います」とあいさつ。全日本ろうあ連盟の石野富志三郎理事長らがセンターの看板の除幕をし、開所を祝った。協会の事務局長でセンターの所長を務める石橋大吾さんは「新しい歴史ができた。子どもたちとお母さんを取り残さないようにしたい」と手話で話した。
相談員兼コーディネーター1人と、支援員3人を含め6人体制。平日の午前9時~午後5時に相談を受け付ける。電話0857・50・0170、ファクス0857・50・0176。(石川和彦)
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