ゴーグルの先にある日常 メタバース生活週100時間のリアルって
京都市内の住宅街。静かな古都の一角にたたずむ築70年超の2階建ての住宅には、もう一つの「世界」が広がっている。
畳の部屋に、パソコンと無数のコードにつながれた機器が並ぶ。ゴーグルをかぶった男性2人が、1階と2階のそれぞれの部屋でコントローラーを握った両手をしきりに動かす。
2人は今春から、家賃6万円台の民家を「シェアハウス」として暮らす。現実に顔を合わせる時間は朝ご飯のときくらいで、あとの時間は互いの部屋で過ごす。直接的に会わずとも、2人は日常の時間をともに過ごしている。なぜなら、メタバースと呼ばれる「仮想空間」で、「生活」しているからだ。
米フェイスブック社が、社名を「メタ」に変えたことでも話題となった「メタバース」。「アバター」と呼ぶ自らの分身を通じ、ネット上の「仮想空間」に入る。リアルタイムに大勢の人が介する3次元の空間で、アバター同士で会話したり、買い物をしたりすることもできる。
週100時間以上過ごす仮想空間 そこにあるのは…
日本でも利用者が増える中で、人は何に魅了されているのか。メタバースの「住人」のリアルに迫ってみた。
「だらだらと過ごし、ふらっ…
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- 【視点】
メタバースですでに週100時間以上過ごしている方がいるのですね。新たな居場所や理想の姿で過ごせるようになるのはとても魅力的ですが、現状のVRヘッドセットはその没入感と引き換えに、大きく重たいうえに、人によってはすぐに酔ってしまうので、全く万
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