埼玉、13日も大気不安定 1日で平年7月分の2倍超える雨量記録

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 12日夕から深夜にかけて埼玉県では猛烈な雨が降った。県によると、13日朝までに、東松山、ときがわ、鳩山、嵐山の4市町の少なくとも10カ所で土砂崩れや土砂流出が確認された。けが人の情報はないという。関東甲信や東北では、13日も大気が不安定な状態が続くとして、気象庁土砂災害や河川の増水などに警戒を呼びかけている。一方、西日本は広い範囲で真夏日となり、蒸し暑くなる見通し。

 12日深夜にかけて気象庁は埼玉県内に「記録的短時間大雨情報」を9回にわたって発表。鳩山町では13日午前3時50分までの12時間降水量が観測史上最大の392・5ミリを記録し、平年の7月1カ月分の2倍を超える雨量となった。

 県内6市町で床上浸水、10市町で床下浸水の被害があり、16市町で道路冠水が確認された。鳩山町では冠水の影響で車に取り残された妊婦が救出され、病院へ搬送された。命に別条はないという。東松山市内を流れる九十九川が越水し、市内2地区に避難情報の中で最も危険度が高い「緊急安全確保」(警戒レベル5)が一時発令された。

 東松山市にある県こども動物自然公園では園内の2カ所で土砂崩れなどが確認され、安全確保のために13日は休園になった。

 14日から15日にかけては東日本から西日本にかけて大雨のおそれがあるという。

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