大雨、いつ避難すれば? 参考になるサイトの使い方、Q&Aで解説

吉沢英将
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 大雨のとき、命を守るため、いつ避難すればいいのか。そんな判断の参考になる気象庁のウェブサイトがあります。使い方をQ&A形式で解説します。

 Q ここ数年は毎年のように大雨の災害が続いていますね。でも、いざというときに身近にどんな危険がせまっているかを知るのは難しい。

 A 避難(ひなん)するかどうかを決めるのに参考となるウェブサイトがあります。その名も「キキクル」(https://www.jma.go.jp/bosai/risk/別ウインドウで開きます)です。

 Q キキクルとは?

 A 気象庁のサイトです。大雨で土砂災害浸水害(しんすいがい)が起きる危険度や、河川の洪水(こうずい)の恐(おそ)れをリアルタイムで確認できます。名前の由来は「危機が来る」。危険度を5段階で色分けし、日本地図上に示しています。近所の崖(がけ)や川などがどんな状態か、見たいところを拡大してチェックすることができます。

 Q どの色が危険なのですか?

 A 今は危険度が高い順に①濃(こ)い紫(むらさき)②薄紫(うすむらさき)③赤④黄⑤水色または白――です。6月30日からは危険度が最も高い色は黒になり、2番目は紫になりました。過去20年以上の災害のデータから、危険度の基準を設けています。

 Q 逃(に)げる基準の色は?

 A 紫なら避難と考えてほしいです。キキクルの5色は、災害の危険度を5段階で示す「警戒(けいかい)レベル」と結びついています。紫はレベル4。自治体が「避難指示」を出す目安です。キキクルで近所の土地や川が紫になったら、仮に避難指示が出ていなくても避難を考えるように気象庁は呼びかけています。

 Q 黒は災害が起きているという意味?

 A 黒はすでに災害が起こっている可能性が高い状況(じょうきょう)です。避難所に向かおうと外出したらかえって命を危険にさらすことになるので、紫の段階までに安全に避難することが大事です。大雨のときには自宅の周りでどんな災害の危険があるのか、ふだんから国土交通省の「重ねるハザードマップ」(https://disaportal.gsi.go.jp/maps/別ウインドウで開きます)などで確認しておき、いざ大雨になったらキキクルをチェックするのがおすすめです。(吉沢英将)

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