輸入小麦高騰「次は何が…」 夜も眠れぬ商社の小麦担当

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初見翔、友田雄大
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 ロシアのウクライナ侵攻を機に、輸入小麦の調達環境が厳しさを増している。米農務省は12日、世界の小麦輸出の1割を占めるウクライナの小麦の生産が、今季は4割減るとの見通しを発表した。小麦を外国から買い付ける商社の現場には、強いプレッシャーがかかっている。

 ある国内商社で小麦の調達を担当する男性は最近、毎週ヘッドスパに行く。仕事の緊張感で眠れず、ストレスを和らげたいからだ。

 産地での干ばつや海上運賃の高騰で、小麦の需給は昨年から逼迫(ひっぱく)していた。そこに今年2月のロシアのウクライナ侵攻で、局面は一気に悪化した。ウクライナとロシアの小麦は日本には輸入されていないが、世界の需給を引き締め、日本が調達する米国やカナダ豪州などの小麦も買いにくくなった。

 この商社担当者によると、侵攻直後は、一時的にどこも小麦を売ってくれない状況に。商社でも騒がしい部署だが、このころは、輪をかけて緊張感をはらんだ声が飛び交った。

 衝撃を受けたのは米シカゴ商品取引所の先物相場だ。買い注文が強すぎ、売買が成立しない事態に。連日、値幅の上限まで上がる「ストップ高」が続いた。緊張感は世界中で高まり、ふだん船積みの3カ月前に小麦を買う中東の国が、7~8カ月先のものまで確保する状況だった。小麦が買えなくなる事態は避けたいと、買いが買いを呼んだ。

10月の値上げ「何もしなければ25%」

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