サウナでタオルあおぐ「熱波師」、鳥取の女性が日本一 世界大会へ

大久保直樹
[PR]

 サウナの中でタオルをあおぎ、利用者に熱気を送る「アウフギーサー(熱波師)」。その技術や独創性を競う世界大会の日本予選で、鳥取県琴浦町地域おこし協力隊の五塔熱子(本名・石黒明日香)さん(35)が優勝した。13日に役場へ登庁し、職員らに出迎えられた。

 関東でプロのアウフギーサーとして活動していた五塔さんは昨年5月に同町へ移住し、同隊員としてサウナの普及や町のPR活動などに取り組んできた。

 今月4~9日、横浜市で開かれた「アウフグース世界大会」日本予選に参加。タオルさばきのテクニックだけでなく、ストーリー性のある演目の披露が求められる個人戦では、日本神話でスサノオノミコトが退治するヤマタノオロチをテーマに取り入れた。島根県大田市の多根神楽団の指導を受け、14分半の中に神楽の動きを盛り込んだほか、神楽団が使うオロチの頭を借りて活用。山陰の風景をあしらった映像も使い、見事優勝を果たした。

 この日、五塔さんは職員から拍手で出迎えられ、花束を受け取った後、福本まり子町長に優勝を報告した。世界大会は9月13~18日、オランダで予定されており、報道陣に「山陰のいいところを詰め込んで演舞でき、みなさんに良さが伝わったかと思うとほっとした。世界大会では上位を狙いたい」と意気込みを話した。(大久保直樹)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません