第54回「ウソじゃないよ」障害ある30代の娘を苦しめる、18歳での性被害

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編集委員・大久保真紀
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 一緒に食卓を囲むと、30代の次女は「くちゃくちゃするな!」と怒り出す。

 目の前で食べ物を口に運ぶと、うーっと声を上げる。

 60代の母親は「あのときにされたキスを思い出すのでしょう。だから、あれ以来、ご飯は一緒に食べられなくなってしまった」と疲れ切った表情で言う。

 家族は東日本に暮らす。

 重い知的障害のある次女が18歳のときだ。

 「子どもへの性暴力」第7部は障害のある子どもの被害について取り上げます。障害の特性から、被害を受けた後の治療やケアに難しさがあるといいます。目を背けずに事実を知ることが予防や対策への第一歩と考え、被害の状況などを詳しく書いています。

お酒の臭いが」「パンツを脱がせて…」

 2泊3日の宿泊訓練のために…

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    大久保真紀
    (朝日新聞編集委員=子ども虐待など)
    2022年7月19日7時33分 投稿
    【解説】

     知的障害のある子どもは、そうでない子どもに比べて認知や記憶などに課題があるために、被害のケアや回復が難しいのが実情です。記事の後半で精神科医の加茂登志子さんがその困難さを解説した上で、「加害者は被害を訴えられないと踏んで行動しているのでし

連載子どもへの性暴力(全47回)

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