穏やかなお別れのために エンバーマーという仕事、「人」に戻すこと

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佐藤陽
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 大切な人とのお別れは、だれにとってもつらいものだ。そのお別れを穏やかにする手段として、「エンバーミング」という手法がある。体を変化させることなく生前の元気な姿に近づける衛生保全、修復の技術。エンバーマー(遺体衛生保全技術者)の橋爪謙一郎さんは、日本での第一人者だ。

 亡くなった人の体を変化させることなく、安らかな姿にする衛生保全・修復の技術。それが「エンバーミング」だ。

 多死社会を迎えるなか、エンバーミングの役割は今後大きくなっていくとみられる。「エンバーミングを行うことで、病気や事故で亡くなってしまった方の遺体を生前の元気だったころの姿に近づけ、穏やかなお別れができるようになります」

 これまで、日米で合わせて5千体以上の遺体と向き合ってきた。現在は現役をほぼ引退したが、エンバーマー(遺体衛生保全技術者)約100人の教育に関わった。

記事後半では、橋爪さんがこれまで現場で経験してきた中で印象に残っていることなども語っています。

 1967年、北海道千歳市生まれ。大学卒業後、「ぴあ」に就職した。父親は葬儀会社を経営していたが、継ぐ気はなかった。ところが93年、米国の葬儀事情を視察してきた父から「アメリカにエンバーマーという職業がある。現地に行ってやってみないか?」と言われたことで、運命が変わる。

 最初は戸惑った。ぴあでの仕…

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