第55回「バカにされたくない」思いが生む性被害 軽度の障害の子を守るには

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編集委員・大久保真紀、山田佳奈 塩入彩、藤野隆晃
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 「勢いだったから」

 西日本に住む20代の女性はそう繰り返す。

 特別支援学校の高等部2年のとき。

 学校近くの公園で、つきあい始めてまもない同級生の男子と、もう一組の同級生カップルとたばこを吸いながら話し、その後、それぞれ別々の場所で性行為をした。女性にとっては初体験だった。

 「嫌だったし、地面にこすりつけられた足から血が出て、痛かった」

 「痛い」と訴えても彼は「関係ないやん」と行為を続けた。

 「もう勘弁してほしいという感じだったけど、彼氏に言われたら仕方ない」。コンドームはつけなかった。

 その後、1週間ほどで別れた。

 「子どもへの性暴力」第7部は障害のある子どもの被害について取り上げます。障害のある子どもにはより早期に丁寧な性教育が必要だと言われていますが、現実にはなかなか難しい状況です。目を背けずに事実を知ることが予防や対策への第一歩と考え、被害の状況などを詳しく書いています。

「つきあう=セックスしていい」 断れない子も

 女性は軽度の知的障害があり…

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