第56回「施設長の送迎嫌や」 放課後デイで2年半、娘は性暴力を受け続けた

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堅島敢太郎 藤野隆晃、島崎周、編集委員・大久保真紀
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 昨年1月、西日本に住む女性は自宅の寝室で娘(当時12)と横になっていた。

 娘は布団の中でゴソゴソと動いていた。

 「寝れないの?」と問いかけると、娘は言いにくそうに、小さな声で言った。

 「施設長の送迎嫌や」

 娘には発達障害があり、学校の勉強や集団生活に不安があったため、小学2年生の時から家の近くの「放課後等デイサービス」に通っていた。勉強や料理を習いに月に8回ほど児童福祉施設に通っていた。

 母親は、「どうして?」「何?」「何かあるん?」と何度か聞いた。

 娘はしばらく黙っていたが、無言のまま、胸を触るしぐさをまねした。

 母親が法廷で当時の状況を再現した。これが、性被害を初めて打ち明けた瞬間だった。

 「子どもへの性暴力」第7部は障害のある子どもの被害について取り上げます。障害の特性から、被害を受けた後の治療やケアに難しさがあるといいます。目を背けずに事実を知ることが予防や対策への第一歩と考え、被害の状況などを詳しく書いています。

2人きりの状況をねらって加害 動画も撮影

 警察は、女児に繰り返しわい…

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