「自分から変わろう」 投手への挑戦が生き方変えた 旭川龍谷エース

三木一哉
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 15日、北北海道大会1回戦、白樺学園6―1旭川龍谷

 旭川龍谷のエース出雲崎綾投手(3年)は九回まで投げ抜き、13奪三振ながら敗戦投手となった。

 元々は外野手。新チームとなった2年の冬、投手への転向を決意した。「自分も仲間たちも、いま一つ、本気で練習に向かっていないような気がしていた。まず自分から変わろう、と思った。チームに刺激になるかも、と」

 後輩たちには、野球に対する真剣な取り組みを見せたい、と意識してきた。投球の強みは140キロを超す直球だが、夏の大会が始まってからも、カットボールやフォークなど新しい変化球を身につけ、試合で試してきた。旭川地区大会の代表決定戦では、昨秋の全道大会準優勝の旭川実から完封勝利を挙げた。

 この日は変化球を振らせて三振を取る作戦。直球にチェンジアップ、スローカーブ、カットボールなどを織り交ぜた。だが、相手はなかなか振ってくれず、ボールが先行して球数が増えた。

 三回表2死から連打され2点を失い、これが決勝点となった。中盤はしのいだが、その後守備や投球の乱れもあり、追加点を許した。「八回あたりから、腕が振れなくなったが、絶対に最後まで投げたかった」

 大学に進み野球を続けるつもりだ。その先にはプロも見据える。「投手への挑戦は、自分の生き方を変えました」(三木一哉)

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