「母子家庭への支援、足りないんです」高1が手紙 政党の答えは…
参院選をきっかけに、大阪府立西成高校の生徒が9政党に送った「シングルマザーへの支援に関する質問状」について、10日の投開票までに8党から回答があった。14日、生徒たちは各党の回答を比較しながら議論し、政治と自分の接点を考えた。
「質問状の回答が来ました!」
1年5組の授業で、担任の中村優里先生(28)が、各党の回答をまとめた資料を配ると、生徒たちはすぐさまページをめくった。クラスの半数近くの生徒が母子・父子の一人親家庭。授業でシングルマザーの支援制度を学んだことを機に、6月末、1年生全員で質問状をまとめ、9党の大阪府支部などに送っていた。
質問は、児童扶養手当の増額や、養育費の受け取りを確実にする制度づくりを問うものなど6項目。生徒は5人ほどのグループに分かれて回答を読み比べ、項目ごとに4段階で評価。長文の回答も多く、先生が要約したプリントも配布した。
児童扶養手当の回答を読んでいたある女子生徒は、増額に関する説明に注目した。
授業では回答を読み比べ、模擬投票を行いました。生徒が重視した点とは……。記事後半では、各党の回答もまとめています。
「賛成と言うだけじゃなくて…
- 【解説】
主権者教育をどのようにより良く実践するか、西成高校の取り組みは大いに参考になります。一方で他の高校が安直に真似するべきでもありません。 ひとり親世帯の高校生が多いからこそ当事者性を尊重し、同校の蓄積がある反貧困学習の一貫として政党アン
- 【視点】
【選挙のイベント学習はNG】 選挙は、主権者教育の重要なきっかけです。 主権者である子どもたちが政党を知るよい機会で、自分たちが争点を作り出す学習として「政党アンケート」は重要な手法です。 私は多くの学校の取り組みはまだまだで、もっと