国際批判をよそに誇った統治の成果 習氏、8年ぶりにウイグルを視察

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北京=冨名腰隆
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 中国の習近平(シーチンピン)国家主席が8年ぶりに新疆ウイグル自治区を訪問した。15日、国営新華社通信が伝えた。欧米などがウイグル族ら少数民族に対する人権侵害を指摘する中、習氏の訪問は新疆の安定と民族団結を内外にアピールするねらいがある。だが、習指導部が同自治区の住民に行ってきたとされる管理政策の実態は不透明なままで、国際社会の懸念は払拭(ふっしょく)されていない。

 新華社によると、習氏は12日に同自治区入り。区都ウルムチ市で大学や博物館などを視察し、市民らと交流した。その後、15日までに軍が建設した石河子市やトゥルファン市なども訪問したという。

 ウイグル族ら少数民族が9割以上を占める社区(コミュニティー)を訪れた習氏は「私は社区の活動を重視している。末端の党組織をしっかり整備し、各民族の生活を幸福なものにする必要がある」とし、少数民族の要求に応えていく姿勢を訴えた。

 習氏の同自治区への訪問は、2014年4月以来。前回はウルムチ市のイスラム寺院などを参観したが、同じ日に約4キロ離れたウルムチ南駅で爆発テロが起き、当局の発表によると実行犯の2人を含む3人が死亡、79人が負傷した。政権に大きな衝撃が走り、その後のウイグル族への管理強化につながったとされる。

 今回の視察の意義について…

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