米金利上昇で流行の外貨建て保険 その落とし穴「市場価格調整」とは

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柴田秀並
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 米ドルなどの外貨建て生命保険がブームになっている。米国金利の上昇で商品の利回りが上がったほか、購入後にさらに円安が進めば、解約して日本円に戻す際に、多く受け取れるからだ。ただ、詳しい仕組みを知らずに円安時に購入すれば、思わぬ落とし穴となりうる。

 公益財団法人で働く都内の男性(66)は2016年6月、以前の勤め先を退職した際、外資系生保から外貨建て保険を勧誘された。

 営業員が元部下だったこともあり、「おつきあい程度」と、一括で支払うタイプの米ドル建て保険を2本、計400万円分購入した。

 外貨建て保険は、顧客が外貨で支払った保険料を、保険会社が外国の国債など債券で運用する。低金利下で円建ての保険よりも、顧客に約束する商品の運用利回り(予定利率)が高い。

 男性が契約した商品は、契約から15年間のうちに途中で解約すれば、戻ってくるお金(解約返戻金)から一定額が差し引かれる仕組みだ。

 「解約控除」と呼ばれ、途中解約に対する違約金のようなものだ。

 それでも、男性が契約時にもらった資料によると、契約6年目の解約なら、解約控除が差し引かれた後に手元に戻る金額は約3万9459ドル。当時の為替相場ならば、運用効果で元本以上になる計算だった。

想像しないぐらいの円安、膨らんだ期待

 しかも最近は、円安ドル高が急激に進んだ。勧誘を受けた当時の相場は1ドル=102円だったが、今は1ドル=138円を超える。

 「想像もしないくらいに円安に動いたので、解約して日本円に戻せば元本を大きく上回っているのでは」

 そう期待した男性は、保険会社に解約を申し出ると、思わぬ数字を告げられて驚いた。

 「3万2419ドル」。当時…

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