バイデン米大統領は15日、就任後初めてサウジアラビアを訪問した。人権重視を掲げるバイデン氏は、サウジの実力者・ムハンマド皇太子を厳しく批判してきただけに対応が注目されたが、両者は拳を突き合わせてあいさつし、会談した。関係改善を演出する形となったが、米国内からは、バイデン氏に対する批判の声も上がった。
バイデン氏はこの日、サウジ西部ジッダにある宮殿を訪問。国営サウジ通信の映像によると、バイデン氏が車から降りるとムハンマド氏が歩み寄って出迎え、両者は拳を突き合わせてあいさつした。バイデン氏はその後、サルマン国王やムハンマド氏と個別に会談した。エネルギー問題などをめぐって議論した。
両国の関係は、2018年にトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館でサウジ人記者のジャマル・カショギ氏が殺害された事件をきっかけに悪化した。バイデン政権は21年2月、ムハンマド氏が記者の殺害を「承認した」と認定した調査報告書を公表した。サウジ側は「受け入れがたく、完全に拒否する」と強く反発していた。
バイデン氏によると、会談で…
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- 【視点】
この手のご都合主義こそアメリカの指導性の足場がぬかるむ原因かと思う。人の命を何とも思わないこの若き独裁者を非難したかと思うと、その舌の根も乾かぬうちに手を握る(グータッチする)。こんなことなら民主主義サミットなどやめてしまえばよいのではな
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