なぜ、東スポがギョーザを売るのか 編集局長が語った真面目な理由

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松尾一郎
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 競馬、プロレス、ときにはUFOやネッシーまで独自に報じる夕刊紙「東京スポーツ」(東スポ)。新聞発行の傍ら、東京スポーツ新聞社が販売に力を入れるのが冷凍の「東スポ餃子(ぎょーざ)」だ。目標に掲げる事業の売上高は「年間1億円」。平鍋幸治取締役編集局長(56)に思いを聞いた。

 「東スポ プロデュース」

 「溢(あふ)れ出す肉汁」

 今月15日、札幌市役所で配られた東スポ餃子のチラシには、そんな「見出し」が躍っていた。同社は6月、新型コロナウイルス対策にあたる市職員向けに、東スポ餃子90人分(27万円相当)を寄贈。それを受け、感謝状を贈呈する場だった。

 緊張の面持ちで感謝状を受け取ったのは、編集局長の平鍋さん。なぜ冷凍ギョーザなのか、率直に尋ねてみた。

 「縮小傾向は避けられない…

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    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2022年7月18日16時42分 投稿
    【視点】

    ■「東スポ、桜を見る会に冷凍餃子を提供か?」  冷凍餃子を出すと東スポもすごいが、松尾一郎の筆力と、この記事にOKを出したデスクがあっぱれである。見事なまでに東スポ文体だからだ。エピソードを劇的に伝えつつ、「伝聞」「憶測」で書かれている部

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    後藤洋平
    (朝日新聞編集委員=文化、ファッション)
    2022年7月18日17時0分 投稿
    【視点】

    え?あの平鍋さん??朝日新聞に、「平鍋幸治」の名前が……。餃子の件は、某芸能レポーターとのランチ会で少しは聴いていた。しかし記事を読んで、こんなに頑張っていらっしゃるのかと思った。 平鍋さんは東スポを代表する芸能記者だった。あるときは

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