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「無理です」断る学校も 難病少年の中学受験 そこでつかんだもの

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塩入彩
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 「中学受験を考えてみない?」

 筋力が徐々に低下する進行性の難病「ウルリッヒ病」の患者で、現在は患者の会「ウルリッヒの会」の代表を務める渡部耕平さん(16)が、母の由香さんにそう声をかけられたのは、小3の終わりのころだった。

 耕平さんは生まれた頃から筋肉が弱く、当時はまだ具体的な診断名はついていなかったものの、周囲の子に比べて転びやすく、思うように運動ができなかった。小学校には優しく仲の良い友達もいたものの、他の子と違う耕平さんに心ない言葉をかける子や、いじわるをする子もいた。設備面でも、私立の方がバリアフリー化が進んでいる学校を見つけやすかった。そんな理由から、由香さんは中学受験を勧めたという。

筋力が徐々に低下する進行性の難病「ウルリッヒ病」の患者会「ウルリッヒの会」。その先頭に立つ3人の高校生の姿を4回にわたって描きます。今回はその3回目です。

 当時はまだ受験についてはピ…

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    おおたとしまさ
    (教育ジャーナリスト)
    2022年9月7日8時58分 投稿
    【解説】

    私立なら、校長が腹をくくりさえすれば、こういうケースにも対応できます。 ここに登場する巣鴨という学校は、毎年、真夜中に大菩薩峠を越えたり、武道の寒稽古をしたりと、数々の試練を生徒たちに課す学校として有名ですが、一方で、こういう本当の「優し