声枯れるまで叫んだ都城の主将 何度もけがで離脱…次は支える側に

平塚学
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 (16日、高校野球宮崎大会2回戦、都城2―5都城東) 「お前が流れを変えてこい」。都城の田村勇人監督は八回裏、捕手を石川流唯(るい)主将(3年)に代えた。同じタイミングでマウンドに上がった比嘉皐太(こうた)君(3年)の特徴を生かした力強い直球主体の配球で、この回を三者凡退に抑えた。

 すると九回表、守備からリズムが生まれ、先頭打者が安打で出塁。四球後の右前安打で1点をかえした。なおも無死一、二塁。「まだ終わっていないぞ」。ベンチで叫び続けたが、逆転の願いは届かなかった。

 沖縄県本島中部のうるま市出身。OBのプロ野球・オリックス山本由伸投手に憧れて都城に入ったが、メンバー入りが内定していた昨夏の宮崎大会は腰のけがでベンチを外れた。新チームの正捕手となったが、大会前の6月中旬に左手を骨折。バットも振れず、この日も出場は八回の守備だけで、それ以外はベンチから声を出し、仲間のサポートに徹した。

 けがをした人を支えたいと、卒業後は医療系の専門学校に進む予定という。「沖縄より暑い都城の夏。友達も増え、色々な体験ができた。都城に来てよかった」。笑顔で話す声は、叫び続けてしゃがれていた。(平塚学)