ウクライナに侵攻したロシア軍は東部ドンバス地方の制圧を目指し、再び攻勢を強める模様だ。態勢強化のため一時的に攻撃を緩めたとみられてきたが、ウクライナ中部への攻撃も目立ち始めた。ウクライナ軍は、ロシアが2014年に一方的に併合したクリミア半島への攻撃も視野に徹底抗戦の構えだ。
ロシア国防省によるとショイグ国防相は16日、軍幹部らと協議。ルハンスク、ドネツク両州からなるドンバス地方などでの作戦強化を指示したという。ロシアは、ロシア語の話者が多い東部地域の住民を「迫害から守る」として侵攻を正当化しており、この日も「ウクライナの政権による街や住民への攻撃の可能性を排除する」と説明した。
ロシアは7月初めにルハンスク州制圧を宣言し、大規模な攻撃をいったん休止して戦闘力や補給能力の再強化をはかったとされる。米シンクタンク「戦争研究所」は、ロシア軍が、軍務の経験のない人も含む戦闘員の採用を急いでいると指摘した。
一方、英国防省は17日、ウ…
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- 【視点】
ウクライナがクリミアを攻撃する場合、第一の標的となるのがクリミア大橋です。クリミア大橋は、ロシア連邦クラスノダール地方のタマン半島とクリミア半島結ぶ、全長18.1km(道路橋は16.9km)の鉄道道路併用橋です。ロシアが2014年にクリミ
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