年の差は66歳、名将のアドバイスで18奪三振 竹原・新納主将

辻健治
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(17日、高校野球広島大会2回戦 竹原6―3廿日市)

 竹原の主将で左腕エースの新納(にいのう)涼介君(3年)は、鋭いスライダーを軸に投げ込み、毎回の18奪三振で完投した。「課題だった変化球でストライクが取れた」と充実の表情を見せた。

 上からと横から。試合中も投球フォームを使い分ける。コントロールを良くしようと迫田穆成(よしあき)監督(83)からアドバイスされ、この春から横手投げにも取り組んできた。

 11日の1回戦は6四死球と制球に苦しみ、「エースが頑張らないと」と迫田監督は手厳しかった。新納君は2回戦に向けて「力を抜いて投げるように練習してきた」という。

 この日は六回に2失点して同点とされたものの、振り逃げを含めて1イニング4奪三振。直後に味方打線が勝ち越すと、その後は無失点に抑えた。

 新納君は中学2年で一度は野球をやめている。「やる気がなかった」。それでも高校1年の9月に野球部に入った。

 グラウンドに戻った理由は、先輩から誘われたのと、広島商と如水館(広島)の監督として春夏計14回の甲子園出場に導き、全国制覇の経験もある迫田監督の指導を受けてみたいとも思った。

 迫田監督との年齢差は66歳で、「おじいちゃんよりも年上です……」。大ベテランとはLINEで連絡を取り合ってジェネレーションギャップを縮めてきたといい、新納君は「尊敬している存在です」と話す。

 竹原が夏の大会で2勝を挙げたのは1996年以来26年ぶりで、3回戦進出は2000年以来だ。新納君は「監督さんともっと野球がやりたいので、1勝でも多く勝てるようにしたい」と意気込んだ。(辻健治)