Bチームメンバーの思いを背負う苦労人 大宮東・広島君が三塁打2本

野口駿
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 17日、高校野球埼玉大会3回戦、大宮東9―1坂戸(七回コールド)

 大宮東で5番を打つ広島虎泰(3年)は、2本の三塁打を含む4打数3安打1打点と大暴れした。

 背番号は「19」。順風満帆ではなかった。

 中学の時、県内の強豪私立の高校から推薦をもらっていた。しかし、入学前の練習会で「やっぱり来なくていい」と言われ、憤りと悔しさでいっぱいだった。「私学を倒して甲子園に行きたい」。河西竜太監督から声をかけられたこともあり、公立の強豪・大宮東の門をたたいた。

 入学後、結果を残せず、ベンチ外の日々が続いた。悔しい思いを抱えつつ、練習に早く来て準備するなど、自分にできることを積み重ねた。

 転機は5月の練習試合。ミート重視に意識を変えると、打撃の調子が上向いた。最後の夏に初めてベンチ入りし、スタメンを勝ち取った。

 長く苦楽をともにしてきたBチームのメンバーから「お前がBの代表だ」と応援され、活躍の原動力になっている。「自分はまだレギュラーだとは思っていない」と語る苦労人が、チームを勝利に導いた。(野口駿)