選抜で市和歌山が得た自信 苦しい試合でもセンター返し 高嶋仁の目

智弁和歌山・前監督
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智弁和歌山前監督 高嶋仁の目

 (18日、和歌山大会、市和歌山12―5初芝橋本、和歌山東12―2紀北農芸)

 今春の選抜大会に出場した市和歌山と和歌山東がそれぞれ初戦を戦いました。

 市和歌山と初芝橋本の試合は、投手戦を予想していましたが、点の取り合いになりました。予想をうらぎるのが高校野球ですね。両エースとも力みがあり、制球が乱れていました。

 初芝橋本は市和歌山の米田天翼君(3年)の速球に対応し、立ち上がりは互角の戦いでした。しかし守備の乱れから、先発の川端一正君(3年)のリズムが崩れました。打線も四回以降、好機で得点できませんでした。五回1死一、三塁で併殺打になるなど右狙いが徹底できませんでした。

 市和歌山はセンターへ打ち返す打撃ができていました。それが勝敗の分かれ目になったように思います。選抜で勝ったのが自信になっているのでしょう。苦しみながらもコールドで初戦を制したことは今後の戦いに生きると思います。

 和歌山東は紀北農芸を五回コールドで下しました。春に続いて甲子園に行きたいという強い気持ちで練習してきたことでしょう。ただ、先発の麻田一誠君(3年)は3回を無失点に抑えたものの少し物足りなさを感じました。春のときよりもリリースの位置を少し上げたことが影響しているのでしょうか。

 紀北農芸は四回に積極的な攻撃で2点をあげました。選抜出場校から得点したことは自信になります。部員は少ないですが1年生が多く、今後の練習にも気合が入ると思います。(智弁和歌山・前監督)

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