高さ10mのマリア像、私財投じて40年 解体して長崎へ
足立朋子
長崎・島原の乱の犠牲者を追悼しようと、神奈川県藤沢市の彫刻家、親松英治さん(88)が40年間かけて彫り続けてきた高さ約10メートルのマリア像が、いよいよ現地に向かうことになり、藤沢市のアトリエで解体作業が行われている。
18日には2メートルを超える胸から上の頭部が慎重におろされ、長崎への陸送に向け、運び出された。週末の23日に出発する。作業の指揮を執った親松さんは「顔の部分の扱いは最も気を使う。当たり前のことが当たり前にできてよかった」と胸をなで下ろした。
マリア像は、カトリック信者…