家の奥に入った隙に…キャッシュカードすり替える特殊詐欺にご用心
野口駿 森下友貴
1~5月に埼玉県警が認知した特殊詐欺の被害は440件、被害額は8億3886万円だった。県警への取材でわかった。前年の同じ期間より23件増え、約1100万円少ないが、厳しい状況に変わりはない。お年寄りの自宅を訪ね、隙を見てキャッシュカードを盗む手口が前年比で増えており、県警が特に注意を呼びかけている。子や孫がお年寄りに定期的に声をかけるのが被害の抑止に有効だという。
お年寄りからカードを盗む主な手口はこうだ。
警察官や百貨店の店員を装った犯人グループが、「あなたのキャッシュカードが不正に利用されています」とお年寄りの家に電話をかける。犯人側は「詳しく調べたいのでこれからお邪魔します」と続け、カードを封筒に入れておくように指示する。その際、暗証番号を記載した紙も同封するように伝えるという。
犯人側はその後、お年寄りの…