木更津総合、1年生左腕が好投 想像と違う投球術…目標は楽天早川

安藤仙一朗
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 (19日、高校野球千葉大会4回戦 木更津総合11―0明聖)

 毎年のように好投手が輩出する木更津総合に、またしても将来性豊かな投手が現れた。

 1年生左腕の井上陸。4回を無四死球で無失点に抑え、コールド勝ちに貢献した。

 182センチ、88キロ。すでに、上級生に勝るとも劣らない体格を持つ。

 投球スタイルは丹念そのものだ。

 この日、奪った三振はゼロ。それでも緩いカーブなどの変化球を主体に、コーナーを突いて打たせて取り、得点圏に走者を許さなかった。

 二、三回には一塁走者を牽制(けんせい)でアウトにし、器用さも見せつけた。

 「変化球でストライクを取る持ち味を出せた」と、本人も納得の53球だった。

 目標にしている投手がいる。

 同高のOBで、第98回全国高校野球選手権大会で8強に進出したときのエース、早川隆久投手(現プロ野球・楽天)だ。

 どんな球でもストライクが取れて、投手有利のカウントで投げる左腕を参考にしている。

 もう一つ、学んでいるのがマウンドでの態度。

 「早川さんは、劣勢でも表情に出さない。投手の表情が悪いと野手にも影響するので、良い表情で投げることを意識しています」と、白い歯をのぞかせた。

 チームはこの春、選抜大会2回戦で、タイブレークの末、押し出し死球でサヨナラ負けを喫した。

 五島卓道監督(68)は、この試合で投手陣に課題を感じた。「(井上は)コントロールが良く試合を作れる投手。どんどん経験を積んでもらいたい」と、1年生に期待をかけている。

 4年ぶり、夏の甲子園へ。千葉の「投手王国」に、頼もしいピースが加わった。=ゼットエー(安藤仙一朗)