中村哲医師の軌跡を映画に 長年取材した監督が撮った「平和」の姿

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編集委員・北野隆一
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 アフガニスタンで医療や人道支援に尽くした医師・中村哲さんの軌跡を追ったドキュメンタリー映画「荒野に希望の灯をともす」(1時間30分)が23日から東京都中野区の「ポレポレ東中野」など各地で公開される。中村さんを21年間取材した日本電波ニュース社のカメラマン、谷津賢二さん(61)の初監督作品だ。

 中村さんは1984年以降、パキスタンやアフガニスタンの辺地で医療支援に取り組んだ。2000年の大干ばつで人々が飢えと貧困に苦しむ姿に直面し、「清潔な水があれば人々が健康になり、故郷の農村に帰って平和に暮らせる」と考えた。

 井戸掘りや用水路建設を思い立つと、土木工学を独学して図面を描き、重機を自ら操縦。村の長老を説得し、人々とともに掘削に取り組んだ。10年に完成した用水路は全長約27キロ。荒れた砂漠だった地域は植樹や農作物で緑に変わり、65万人の農業や生活を支える。

 谷津さんは98年、山岳地帯での往診に同行したのをきっかけに、現地へ25回入り、計約450日滞在。1千時間以上撮影し、中村さんの軌跡を紹介するテレビ番組を15本ほどつくった。

 最後になった取材は2019…

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