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アデュカヌマブ、認知症患者の希望だったのに 米「迅速承認」に賛否

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ニューヨーク=真海喬生 村上晃一
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 世界には認知症患者は約5千万人いて、そのうち7割がアルツハイマー型とされる。早期の段階で使うことが前提の治療薬「アデュカヌマブ」は、今も普及していない。患者や医療関係者は次の新薬の登場を願う。

 米ニューヨークから車で2時間ほどの郊外の町。大通り沿いにある認知症専門病院の小部屋で、フィル・グティスさん(60)は今年5月に点滴を受けていた。右腕から伸びる管は、頭上にある薬剤へとつながる。袋には米国の製薬会社「Biogen」と印刷されたシールが貼ってある。アルツハイマー病の治療薬アデュカヌマブだ。

 グティスさんは薬の承認前から臨床試験(治験)に参加していて、月に1度ほど90分かけて点滴を受けるという。「もう50回以上、この点滴を受けてきた。ここに来るたびに希望を感じている。この薬は私の人生に必要不可欠だ」

「FDAは正しい決断した。なのに…」

 グティスさんはかつて米紙ニ…

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