海自ヘリ接触事故、確認不足が原因 2機とも回避できず

成沢解語
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 海上自衛隊のヘリコプター2機が昨年7月、海上で訓練中に接触した事故について、防衛省は19日、2機が互いの機体の動きを十分確認しなかったことが事故原因だったと発表した。

 事故は昨年7月18日午後10時20分ごろ発生。鹿児島県奄美大島の東約330キロの海上で、2機の回転翼同士が接触した。けが人はいなかった。同省によると、うち1機は全地球測位システム(GPS)を搭載しておらず、目的地点に向かう経路に誤差が生じて別の1機に接近した。2機とも互いの位置を確認せず、搭乗員の目視とレーダーによる見張りが不十分で回避も間に合わなかったという。双方の搭乗員ともにぶつからないだろうという思い込みもあった。

 同省は事故後、機体同士が互いに近づく可能性がある場合には、各機体が高度をずらして飛ぶようにしたり、近づく限界の距離を設定したりするよう改めたという。酒井良海上幕僚長は会見で「誠に申し訳ない。再発防止対策を徹底し、航空機の安全な運用に万全を期していく」と述べた。(成沢解語)