豪華メンバーで「カメ止め」リメイク フランス版独自の笑いどころは
編集委員・石飛徳樹
今年のカンヌ国際映画祭でオープニング上映された「キャメラを止めるな!」が公開中だ。日本でブームになった「カメラを止めるな!」をフランスでリメイクした作品。オリジナルは監督も役者も無名の超低予算映画だが、こちらはロマン・デュリスやベレニス・ベジョらスターが主演。監督はアカデミー賞受賞作「アーティスト」のミシェル・アザナビシウスが務める。
改めて説明するまでもあるまいが、山奥の廃虚でゾンビ映画を撮影するクルーの物語だ。そこに本物のゾンビ(?)が現れ、撮影不能寸前になるが、何とか最後まで撮り終える。エンドマークを迎えたところで、この映画がなぜ作られたのかの種明かしが始まる。
アザナビシウス監督は日本版に敬意を払い、細かいギャグまで忠実に再現する。「フランスの観客にも通じるよう、変えるべき部分は変えるつもりでしたが、ほとんどオリジナルのままで成立した」と言う。「にもかかわらず、なぜか私自身のパーソナルな映画が出来た気がします」
フランス版独自の笑いどころ…