急病のエースに代わって登板した1年生投手「次は完封」
石垣明真
19日、高校野球南北海道大会1回戦、札幌創成0―4北照
札幌創成の岩城悠雅投手(1年)は、急病のエースに代わって先発した。球場へ出発する前、学校で遠田誠治監督に「打たれてもいいから、思いっきり投げてこい」と告げられた時には冷静に受け止めた。「投げる準備はしていた」
持ち味は制球力。小学4年から、ストライクゾーンを外、内、真ん中に分けて練習してきた。中学からは高、低が加わった。
この日は、内角へ1球、直球を見せてから、外角低めへの球速の遅いカーブがさえた。四回表には、相手の4番打者、今枝優真選手(2年)からこのパターンで三振を奪った。
0―0で迎えた六回表、今枝選手と再び対決する。味方の失策も絡み犠飛で1点取られ、1死二塁。「気持ちが入りすぎていた」。初球、外角に要求された直球が中に入ったのを今枝選手は見逃さない。左翼席にたたき込まれた。この回を投げきり、降板した。
「今日来られなかった3年生のためにも勝ちたかった」と肩を落としながらも、「秋は必ず全道大会に来て、北照を完封する」と力強く誓った。(石垣明真)
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら