目指すは「世界の王貞治」 京都外大西・西村、大会3本目の本塁打

編集委員・稲崎航一
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 (20日、高校野球京都大会4回戦 京都外大西6―1塔南)

 めざすは世界の本塁打王だ。

 投打の二刀流で注目される京都外大西の西村瑠伊斗(3年)が、今大会3本目の本塁打を放った。

 この日は2番右翼手で先発。2点リードの九回1死一、二塁。真ん中に入ったスライダーを軽く振り抜くと、打球は右中間の芝生席で弾んだ。

 「打った瞬間、いったと思いました。最後は3人で終わったら僕まで回らなかった。チームみんなでつないでくれたので、応えたかった」

 1打席目はボール球に手を出し、二飛に倒れた。「力まないように」。普段から心がけているポイントを再確認した。

 五回は外角直球に逆らわず左前安打を放つ。そして、九回のだめ押し弾。「100の力ではなく、70の力で打つようにしました」。修正能力の高さも示した。

 右投げ左打ちの強打者。自分が生まれるはるか前に活躍した大打者の構えを参考にしている。プロ野球巨人で世界最多、通算868本塁打を放った王貞治さん(現ソフトバンク会長)だ。

 上羽功晃監督(52)の勧めで、今年の春から動画を見て研究したという。「僕らの世代のあこがれでしたから」と監督。「王さんも力で振っていなかった。打撃はタイミングだよと教えたかった」

 王さんのような一本足打法ではないが、上半身の力を抜き、やや背中を曲げて小さく構える。雰囲気は似ている。

 「力を入れて構えたらバットが出てこないので。今はいい感じです」と西村。ベスト8進出。12年ぶりの夏の甲子園へ、力まず打ちまくる。=わかさ京都(編集委員・稲崎航一)