写真は「盛る」のが当たり前の時代。目を大きくしたり、すっぴんでもメイク仕様にしたり、美肌にしたり。スマホの画像加工アプリ一つで、簡単に“別人”になれる。
10日に投開票された参院選で、福岡選挙区では過去最多の16人の選挙ポスターが掲示板にずらりと並んだ。
疑問に思っていた。ポスターを「盛る」のはどうだろうか? 効果はあるだろうか? 調べてみた。
ポスターやビラを制作する「選挙用品ドットコム」代表取締役の田村亮さんに聞いた。意外な答えが返ってきた。
「第三者から見て、候補者と印象が変わる加工は推奨はしません」
選挙用品ドットコムでは、写真を加工する段階で、黒目に光を入れたり、しわを消したりする。左右で目に差がある人から、「右目を左目に移植してほしい」という依頼を受けたこともあるという。
しかし、候補者の依頼にすべて応じるわけではない。
「20年前の写真を使いたい」との依頼も
重要な要素は二つあるという。
「その人らしさが出せるか」…
- 【視点】
面白い視点の記事であり、主権者教育のテーマにもなりそうです。実は我が家の子どもたちも「選挙ポスター加工ウォッチャー」です。 スマホによる画像加工が当たり前のデジタルネイティブの子どもたちにとって、選挙ポスターの加工はある程度見分けられるも