チームズ障害、午後までに「大部分が復旧」 国内外の企業に影響
米IT大手マイクロソフト(MS)が提供するオンライン会議のサービス「Teams(チームズ)」で21日、アクセスができなくなるなどの障害が起きた。利用企業などに国内外で影響が広がった模様だ。MSは日本時間の同日午後までに「サービスの大部分が復旧した」と発表した。
MSはツイッターの公式アカウントで、午前11時前に障害の発生を公表。その後、原因について「内部のストレージ(記憶装置)への接続に問題があった」と説明した。午後1時すぎに「機能が復旧し始めている」と投稿した。
インターネットの障害などを分析するサイト「ダウンディテクター」によると、障害は日本やアジア諸国、米欧など世界各地で報告された。件数は午前11時前後がピークで、夕方までに大幅に改善した。
MSによると、「ワード」や「シェアポイント・オンライン」など、他のサービスでも一部の機能に影響があったという。
チームズは、MSが2017年に提供をはじめたクラウドサービスで、組織内でのチャットや通話、オンライン会議ができる。法人向けのほか、無料版や個人向けもある。MSの今年1月の発表によると、利用者数は全世界で約2億7千万人。コロナ禍によるリモートワークの増加で、20年以降に利用者が急増した。
同社によると、チームズでは20年9月にも数時間アクセスできなくなる障害が起きた。大手のクラウドサービスでは20~21年、米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)や、セールスフォースでも障害が発生し、国内で影響が出ている。(渡辺淳基)
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