奈良北・足立が2球種でノーヒットノーラン 奈良大会で29年ぶり
(21日、高校野球奈良大会3回戦 奈良北11―0帝塚山)
奈良大会3回戦で、奈良北の足立啓人(3年)が、帝塚山を相手に夏の奈良大会で29年ぶりとなるノーヒットノーラン(無安打無得点試合)を達成した。キレのある直球とスライダーの2球種のみで、凡打の山を築いた。六、八回に四球で走者を出したが、安打は許さず、94球でまとめた。
これが公式戦初完投。同時に快挙を達成し、「達成感と同時に疲れが出て……。気持ちで投げきりました」と息をついた。四回を3者連続三振に仕留めたところで、「継投だと思っていた」と足立。続投した五回以降は外野手が好守を連発し、「しっかり守ってくれたおかげです」とたたえた。攻撃への切り替わりのタイミングでは、ベンチに戻る野手を出迎え、度々感謝を伝えていた。
九回は完投を志願。「もう何も考えずに、打たれたらしゃあないと思っていました」。課題だった力みはなく、最後までフォームを崩すことなく腕を振った。次戦は昨秋の県大会3位決定戦で敗れた天理。「打ち込まれた試合だった。次は走者を出してもしっかり抑えたい」と雪辱を誓う。=佐藤薬品(平田瑛美)
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