中国製50万円EVをバラバラに 岐阜の廃校で見た安さの秘密

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アナザーノート 木村裕明編集委員

 名古屋駅からJR中央線に揺られて約1時間の釜戸駅。無人の改札を抜け、小雨がぱらつく中を10分ほど歩くと、鉄筋コンクリート造りの校舎と体育館が見えてきた。

 生徒数が減り、廃校になった学校の体育館に足を踏み入れると、所狭しと車の部品が並ぶ。今年3月にオープンした、業界関係者向けの部品展示場だ。3年前までは、岐阜県瑞浪(みずなみ)市立釜戸中学校があった。

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 部品は、海外メーカーの電気自動車(EV)をバラバラに解体したもの。どの部品も直接手にとって見ることができる。解析したデータの閲覧のほか、X線で車両をまるごとCTスキャンした3次元CADデータも見られる。

 廃校後の跡地を愛知県豊田市の運送会社が市から購入し、営業所にした。空きスペースになっていた体育館は、自動車部品を扱う商社の三洋貿易(東京)が借りて、展示場に生まれ変わった。

 EVシフトで世界の後塵(こうじん)を拝する日本の自動車・部品メーカーの技術者たちが、海外のEVの実力を探り、巻き返しのヒントを探ろうと、続々と足を運んでいる。こうした施設は、国内ではほかにはないと聞く。

 見学者が注目する部品の一つ…

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