「外の世界にはサタンが」…教えに違和感 声上げ始めた「宗教2世」

有料記事

[PR]

 「母親が入信し、教会への献金で生活が苦しくなった。恨んでいた」。安倍晋三元首相(67)の銃撃事件で殺人容疑で送検された山上徹也容疑者(41)は、奈良県警の調べにこう供述し、宗教法人「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」と近いとみた安倍氏を狙ったとの趣旨の説明をしている。信者の親を持ち、苦しんだ「宗教2世」たちが事件を契機に境遇や思いを吐露し、支援を求める声を上げ始めた。

 「育てられた教団のせいで、とんでもない事件が起きてしまった。自分の存在意義がよくわからなくなった。生まれて来るべきじゃなかった、とさえ思ってしまった」

 東京都内に住む30代の女性は、旧統一教会の「合同結婚式」で結婚した信者の両親から生まれた。育ったのは、信者の家族が集まる共同住宅内。こうした2世は「神の子」ともてはやされた。物心がついたころから、午前5時に起きて創始者の故・文(ムン)鮮明(ソンミョン)氏の写真にひれ伏しながら祈禱(きとう)をした。小学生の頃は「自分は特別な存在」と優越感を抱いていた。

 中学から部活動が忙しくて毎…

この記事は有料記事です。残り1699文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。

  • commentatorHeader
    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2022年7月23日15時37分 投稿
    【視点】

    カルトとは単に熱心な宗教的信仰のことではなく、信者とその家族に搾取など実害をもたらすものだ。米カルト教育研究所(Cult Education Institute: ニュージャージー州)代表、リック・アラン・ロス氏は「宗教」とは異なる「カルト

旧統一教会問題

旧統一教会問題

2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ]