大会屈指の右腕、いきなりの誤算 都城商・宮山、武器の直球狙われた
(22日、高校野球宮崎大会 宮崎西11―1都城商)
都城商の宮山凌太朗投手(3年)は初回、いきなり連続四球を与えた。立ち上がりの10球でストライクは二つ。ボールが先行し、ストライクを取りにいった球がまた打ち込まれ、3連打などで4点を失った。
「直球のキレがなく、制球もうまくできなかった」。二回に1失点。配球を変化球主体にし、三、四回は三者凡退にしたが、スライダーが浮き、中盤以降も失点を重ねた。
春の県大会でノーヒットノーランを記録するなど、宮崎大会屈指の右腕として注目された。1回戦の日向工戦は六回を8奪三振と好投し、2回戦の宮崎農戦も11奪三振で完封。3回戦は無四球で完投し、宮崎商の連覇を阻んだ。
餅原裕士監督は「宮山がすべて。この代はあいつのチーム」と全幅の信頼を置いてきたが、この日は最大の武器の直球が狙われた。「焦れば焦るほど制球が乱れてしまった」と悔やむ。
仲間に「エースが打たれたらしょうがない」と声をかけられたが、試合後は涙が止まらなかった。「自分の弱さが出た。必ずチームを勝たせる投手になる」。大学での成長を誓った。(平塚学)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら