長井市の旧松岡家住宅など2件が有形文化財登録へ
山形県長井市の旧松岡家住宅と、同県金山町の近岡家住宅主屋が国の登録有形文化財になる見通しとなった。国の文化審議会が22日、文部科学相に答申した。
旧松岡家住宅は、江戸後期から明治末期に建てられた田園地帯の農家屋敷。登録されるのは、主屋、前蔵、後の蔵、馬屋、作業小屋及び牛舎の5件。林や水田に囲まれた屋敷構えが特徴で、「稲作農家の歴史的景観を伝えている」と評価された。主屋はかやぶき造りで、最頂部に山なりの屋根がある。
近岡家住宅主屋は、江戸末期に建てられ、農家が暮らしていたL字形の建物。正面には、雪を溶かすための消雪池がある。昭和中期に一部改修して、玄関に段差を埋める板が置かれたり、二階座敷が設けられたりした。
いずれも現時点では一般開放はされておらず、所有者は住んでいないという。(小川尭洋)
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