鹿児島実と大島、24日の決勝に進出 高校野球鹿児島大会

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 第104回全国高校野球選手権鹿児島大会は22日、準決勝2試合があった。鹿児島実は延長戦で鹿屋中央を下し2年連続で、大島はコールドゲームで国分中央を破り、初めて決勝に勝ち進んだ。甲子園への切符をかけた決勝は24日午前10時5分から、平和リース球場で行われる。

 いずれもノーシードから勝ち上がった鹿児島実と鹿屋中央は赤崎、郡山の両左腕が好投。延長戦となり、鹿児島実が粘り勝ちした。

 鹿屋中央が二回、先頭の川井田の本塁打で先行すると、鹿児島実は六回、駒寿の3点本塁打で逆転。しかし七回に鹿屋中央が今釜の適時打で2点を返し、ゲームは振り出しに戻った。

 鹿児島実は十一回、死球や短打で1死一、二塁とすると、打席には一ノ瀬。2年生の遊撃手はこの日、「観客が多く緊張した」と3失策を重ね、雪辱の機会を狙っていた。

 それまでの打席でタイミングを外されていた外角直球を狙われると読んで、見事に右前へはじき返し、これが決勝の適時打に。打線はこの後も浜崎綜の適時打などで3点を加えた。赤崎は179球を投げ、被安打6、奪三振13の力投。

 駒寿太陽主将(3年)は「投手任せにせず、打線が粘った。決勝でもチャンスをしっかりつかみたい」と話した。

 一方、大島は毎回、走者を出して攻め立て、コールドゲームで国分中央を下した。6連続を含む13奪三振の大野稼頭央投手(3年)は「力まずに緩急を使い分けるよう意識した。決勝でも一球を大切に打ち取っていきたい」。

鹿児島実・宮下正一監督

 六回の駒寿の逆転本塁打で流れに乗れた。十一回の一ノ瀬の打席では代打も考えたが成長を期待した。よく打ったし、いい経験になった。決勝に向けて気を抜かず、3年生には去年の経験を糧に地に足をつけて戦ってほしい。

大島・塗木哲哉監

 甲子園を見すえて目標に掲げてきた7得点以上、2失点以内の勝ち方ができた。大野はトレーナーの助言でフォームを改善した効果があった。一緒に勝つという意識を再確認し、みな成長している。あと1勝。これまで通りの戦いをしたい。

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