五輪後に離れたスポンサー 追い込まれた2人「貯金が底突く…」

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松本麻美
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 山崎アンナ(22)と高野芹奈(せな)(24)は、あこがれの舞台に立った。

 2021年夏、東京オリンピック(五輪)。

 セーリングの女子49erFX(フォーティーナイナーエフエックス)級の日本代表として、江の島の海で全長4・9メートルのヨットを操った。

 初の五輪は出場21組中18位。

 上位10組による決勝(メダルレース)へ進むことはできなかったが、山崎は「五輪独特の雰囲気を味わえた。収穫しかなかった」。

 1964年以来となる日本での夏季五輪

 他の五輪競技と同じように、セーリングにも追い風が吹いていた。

 東京五輪を目指すため、2人は2016年にペアを組んだ。

 その直後から化粧品会社の支援を受け始めた。

 遠征費や用具の購入で年に2千万円はかかる。そのすべてを負担してもらった。

 コーチやマネジャーも雇ってくれた。ヨットは欧州と国内に2艇ずつ用意してくれた。

 高野は当時を振り返る。

 「東京五輪に向かうレールの上に乗せてもらっていた」

 風向きが変わったのは五輪の閉幕後だ。

東京五輪の開会式から23日で1年がたった。新型コロナウイルスによる史上初の延期、ほぼ無観客での開催という異例の経過をたどった大会は、この国に何を残したのか。

 化粧品会社とのスポンサー契約が昨年8月末で満了。9月からヨットが使えなくなった。

 新品を手に入れるには1艇で約500万円が必要だ。

 山崎は日体大の大学院、高野…

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